それは煌めきの8年間

東京アニメセンター in DNPプラザ | 企画展 第7弾『劇場版 プリパラ&キラッとプリ☆チャン ~きらきらメモリアルライブ~』プリティーミュージアム
https://animecenter.jp/plan/07_p-museum.html

女の子のキラキラ輝きたい気持ちを応援して来たプリティーシリーズ。
全てはここから始まったプリティーリズム・ミニスカートから、シリーズの礎を築いたアニメ「プリティーリズム」シリーズ、先代を継ぎ飛躍と層の拡大を決定づけた「プリパラ」シリーズ、そして新たな煌めきの継承者「キラッとプリ☆チャン」へ。
そんな8年分を一同に集める、ここ煌めきと想いの箱。

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シリーズ通しての存在となるめが姉ぇに導かれ進んだ先の通路には、ずらりと並ぶシリーズ各作品の概要とキービジュアル、上部には数々の場面写をスライド表示、下部には名台詞など。振り向けば壁一面にはキャラクターがびっしりと並ぶ。等身大までは行かずとも、その迫る "圧" は強いインパクトを来場者に与えた。

名台詞はあいらでなく、みあから始まる。
みあは同一存在でこそないもの、プリティーリズム・プリパラ両シリーズで登場し喋りショーやライブを行った、次元を超えてシリーズを繋ぐキャラクターとなった。ディアマイフューチャーを見ていなくてもアイドルタイムを観れば、みあは「全く知らないキャラクター」ではない。劇場版「キラキラメモリアルライブ」のディアマイフューチャールートでは、彼女にしか出来ないであろう繋ぎ方を繰り出しもしている。
シリーズを一堂に介したこのテーマの中で、先頭を切ってここまでを引き連れるには適役と言えるだろう。

なお壁には全キャラクターが完全網羅されているわけではない。「そのビジュアルを採用すると抜けるキャラがいる」のだが、名台詞欄でせれのんwithかなめのプリズムアクト「プリズムレインボーハリケーンマキシマム」での台詞が配置されるなど、向かい合い同士で一部補完しあっている箇所もある。

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「プリパラは好きぷり?」はプリパラ1期1話、4年越しのアイドルタイムプリパラ最終話で再び使われた。プリパラシリーズを締めくくる台詞としてはこれ以外にないだろうというチョイス。

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通路を過ぎるとあいら・みあ・なるが出迎える。このゾーニングが絶妙なバランスで、そのまま右折してプリリズコーナーに行けば3部作のプリズムスタァとして機能するし、左折してプリパラコーナーに行く時には「セインツの3人」として機能する、ちょうどその間に立っている。

プリリズコーナーではとにかく「実物」で攻め立ててくる。
今や入手出来ないであろう当時発売された数々のグッズなどがショーケースに収められ、3部作のそれぞれ1話台本や(ここには掲載していないが)アーケードゲームとしてのプリティーリズム企画書、プリティーリズム・オーロラドリームの番宣ポスターなど一般に流通し得ない貴重なものから、果ては元Prizmmy☆のかりんちゃんによる書道などわかる人だけしかわからないようなネタまで飛び出す。更にスクリーンで歴代OP・EDが延々と再生。
プリリズのコーナーは決して広くはないが、広くない=少ないではない。限られた空間で「様々な歩みがあったこと」を可能な限り凝縮した展示。

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プリリズにも増して物量で圧倒して来るのがプリパラ。プリパラアイドル名鑑の各ボードは1枚1枚に設定や服装・表情バリエーションがぎっしり詰め込まれ、これを丁寧に見ていくとかなりの時間を要する。2時間以上滞在していた来場者は決して珍しくない。非常に綺麗にまとまっているからか、「本で出して!」といった感想も多く耳にした。

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期間中2度入れ替えがあった衣装展示。こちらも実際にライブやイベントで使われた実物で、過酷なアクションに耐えうるだけのかなりしっかりした出来となっている。そんなものを着てあれだけ激しく踊ったり歌ったりするのだから本当に恐れ入る。コスプレを趣味としているからか、かなり熱心に撮影している姿も多く見受けられた。
プリパラとしては秋のライブがプリ☆チャン・プリパラ合同で開催予定で、その時ここで展示されたものを会場でもう一度目に出来るだろう。

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劇場版も場面写コーナーを展開。この企画展は全てを横断的にフォローするのだ。この中で飛び出すプリパラはディスク化されておらず、場面写さえも多く見かけることはない。
劇場1作目「プリズムツアーズ」の成功は、後にスピンオフ「キングオブプリズム」を生み、そこでプリティーリズムが一定の再評価を受けたことで今プリリズキャラを再展開させている下地にもなっている。

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ここまで散々物量で攻めておいて待ち構えているのが背景設定、アニメーション原画、キャラ初期案や設定指示書。原画は実物のようだ。キャラクター設定は名前どころか見かけさえも今と全く違うケースも多く、多くの過程を経て現在のキャラクターになったのだなと思うとこれもまたなかなか貴重な資料だ。プリズムストーンでの展示と違って今回は撮影フリーと大盤振る舞い。

初期案の横では、撮影禁止になっているがタツノコプロCG班によるモーション取りからCGライブが出来るまでを上映。こちらはアニメセンターが市ヶ谷にやって来た際の最初の企画展で上映されていたものと同じだが、初めて見た来場者も多かったようだ。

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そして現行となる「プリ☆チャン」と、過去作品をまとめて取り扱うプリティーオールフレンズのコーナーとなる。この2枚が向かいあわせで掲示されており、過去も今もまるっと一緒に10周年へ突き進む…それが今のプリティーシリーズだということを強く印象付ける。

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フォトスポット&メッセージコーナー。メッセージボードは当初壁1面だけが割り当てられていたものの、一切撤去されずに来場者が次々書き残していったことで壁3面を使える限り使うまでに至った。好きなキャラや感謝のメッセージ、ネタに走ったりなど、ここは製作者ではなく来場者の想いが沢山詰まる場所となった。

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映像の動画撮影と一部資料の撮影禁止以外を全て「写真撮影可・SNSアップ可」としたことで、来場者は消耗するバッテリーと戦いながら数多く写真を撮り、それが拡散され、初日はtwitterの日本トレンドにランクインするほど話題となった。当初行くかどうかを迷っていながら、タイムラインに流れる写真を見て行くのを決めた、というケースもかなり多かったようだ。

アニメセンターのスペースは秋葉原時代よりは広いがそれでも広大ではない。そんな中で2~3時間滞在はザラで撮影枚数も数百枚が続出するほどの物量で攻め、それが結果として「キラキラが詰まった」を見事体現した。

想い入れの分だけ、それを反射し輝かせてくれるような、そういう構造。
来場の感想もポジティブなものが多かったが、それはプリティーシリーズをそれだけ愛してくれたファンが多かったことの証拠でもあるし、そのようなものを製作陣が長きに渡り作り続け、こうして今回展示会に協力を惜しみなくしてくれただろうからだ。


非常に貴重な機会、ありがとうございました。