行け年来い年2017-2018

2017年の主だったことも概ね終わったので、個人的に印象深かった出来事を振り返る。

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ワルキューレマクロスΔ

2017年は「マクロスΔの世界展」のチラシを貰いに池袋パルコへ行くことから始まっている。

2016年4月以降はワルキューレを集中的に推す期間となっていて、その経緯は以前表のblogでまとめた通りだが、この企画展はその中で集大成となる2ndライブと連携を取る形で開催された。
その圧倒的な熱量で魅了してくれたワルキューレの活動も、2ndライブをもって終わるものと思っていた。そこから後ろの予定が何もなかったからだ。終わって欲しくなかったが、終わる覚悟でいたと言った方が正しい。

しかしながらその予想はどうにか外れてくれたらしい。2ndライブの様子をいち早く見られる機会として4月にワルキューレカフェが原宿に期間限定でオープン、公演から4か月という短さで2ndライブの円盤が発売。その後劇場版マクロスΔの製作と3rdライブの開催が発表され、これらとの連動企画としてスカイツリーでの大型コラボ決定するなど、結局2017年もワルキューレの話題が大きく途切れることはなかったのだ。実に素晴らしく、喜ばしい。
劇場版を終えると本格的に大ネタがなくなり、マクロスシリーズが次回作にシフトしていくと思われる。シリーズ最高の総合力を持っていると(ワルキューレのことを)自分は評価しているので、今一度「瞬間、完全燃焼」の気概で参加したい。

そういえばこの前のANIMAX MUSIXで、初めてJUNNAちゃんの歌声を目の当たりにして度肝を抜かれた人が多数だったようだが、「驚異の17歳」ではなく「もう17歳」だ。いけないボーダーラインを収録した当時、彼女は14歳だったのである。年齢不相応と評される期間は短い。その間にチャンスを掴み、より一層大きく羽ばたいてくれることを願うばかりである。


BEATLESS

5年前に本が発売された長谷せんせの作品が10月のマチアソビでアニメ化発表。これについても経緯は以前まとめている。
alpha碁に代表されるような数々のニュースの影響もあり、AIが人の領域を奪う可能性や、人との関係について話題になることが5年前より格段に増えた。本作はそこを集中的に掘り下げている物語で、あるひとつの「かたち」に決着をしている。現実の未来がどのようにAIと距離を持つかはわからないが、これからを考えるためのヒントが満載であることから、未来のための必読の書のひとつと言って良いだろう。

アニメ化においては原作のラストまで描かれることが決定しているそうだ。ただ物語をわかりやすくする狙いから構造は幾らかシンプルになるとのことで、他媒体へものを移すということはそういう制限がつきまとうものでもある。
どのくらい成功するか、はたまた全く話題にもならないかはわからない。それでも原作が今という時代に必要な著書であることは変わりなく、自分が長谷せんせの大ファンであることも変わりない。
来年はアニメ化というタイミングをキーとして、本作およびアナログハックオープンリソースに言及することが増えることだろう。


DJMAX RESPECT

これもこの前少しまとめたが、あの後すごいことになった。
このゲームに収録されている曲はDJMAX portable1と2から来ていて、元になったPSP用ソフトはそもそも日本用として発売されていない。RESPECTは正式にローカライズされたものだが、ローカライズというものは大体開発元の本国で出た後それなりに遅れて出るもので、RESPECTも例外ではなかった。パッケージは3か月遅れたし、楽曲パック第1弾:Trilogy DLCも本国提供から2か月ほど遅れている。
ところが楽曲パック第2弾:CLAZZIQUAI EDITION DLCでなんと日本側の提供が本国に追いつき、DLCが販売済地域全てで同時提供となった。更に(映像が政治的にマズすぎて)「伝説の削除曲」とまで言われたDJMAX portable1からの唯一の未収録、dreadnoughtがムービー差し替えで復活。ここに本当の意味でDJMAX portabe1&2の全曲復活が果たされた。RESPECT発表当初、誰がこの全曲復活を予想出来ていただろうか。ほとんどいないと思うけど。

ローカライズが本国と差がないということは、開発元とローカライズ側の関係が良好以上で手を取り合い進めていることの証だ。開発元もRESPECTの名に恥じないよう、諸問題を解決し後から曲を復活させてくるような根気強い努力を続けている。リブート作品のお手本でありつつ、これほどローカライズに恵まれる機会は珍しい。
RESPECT以前だったら「どうせ無理だろう」みたいに、あまり希望を持たず見守るしかなかった。今はそうではない。それはRESPECTが目に見える形で結果を出して来たからこそだ。来年も続く楽曲パックの提供で、1曲でも多くこのRESPECTに過去の曲が集まることを願う。
あの開発チームなら、それに近い結果は必ず出してくることだろう。そういう信頼が今ならあると言える。


スターオーシャンシリーズ

これもリブートの見本と言える展開が2017年に起きた。
昨年12月にスマホ向けでリリースされた「スターオーシャンアナムネシス」がそこそこ調子良いのか、これをシリーズの現行軸として悲願とも言えるスターオーシャン3の移植が実現、更にスターオーシャン4までもがPS4にやって来た。今、ナンバリングは2を除いた4作がPS4一台で遊べる状況になっている。
スターオーシャンシリーズは3で一番遠い未来を描き、4でその始まりを描いたことで一旦完結した扱いされているのだが、今や休眠IPとは言わせない勢いすらある。

昨今、スマホに移行したままコンシューマに戻ってこないIPが非常に多い。利益を考えればそれは恐らく間違いではないのだろうが、それで本当に良いのかと考える自分にとっては、DJMAXスターオーシャンが2017年に見せた「過去の資産を大事に抱えたまま未来を向かおうとする姿」は、かなり理想に近いもの。
どちらも来年もこの延長線で行ってほしい。スターオーシャン的にはブルースフィアをリメイクするか、VP2を移植するとかであろうか。もしナンバリングの6作目を作るなら3より未来の話にして下さい。


■新生ファイナルファンタジーXIV

このエントリを投下して一週間後、最新拡張「紅蓮のリベレーター」が発売。
その後の状況としてはエントリで書いた当時から特に変わりはなく、「そこそこ」でやってるし「世界と自分の摺り合わせ」もやっぱりどこか残り続けているといった感じ。twitterであんまり言ったりしてないだけ。

ひとつ問題というか課題だったのが、今までLSが8人ぴったりで活動していたところに自分を含め人が増えたため、8人コンテンツをやるにあたって人余りが発生してしまったことだった。
出来れば自分は気心知れてる友人らと(どうせやるなら)やりたいし、末永く遊ぶならその方が良い。そこに「仲間を便利屋扱いにしたくない」といった受け入れ側の考えもあり話し合った結果、一部メンバー入れ替えの2チーム制を採ることとなった。
実際「毎週土日夜全部あけといて!」となると、自分の活動状況的にはかなり息が詰まってしまう。この提案は自分にとっても大変ありがたいもので、以後運用面で問題は…多分起きていない。

身内に関してはそのような形でうまく回っている現況だが、LSの外の知り合いとの繋がりはどうしても「8人コンテンツは決まった8人でやる」だとか時間が全然合わないだとかで折り合いがつきにくい。
FF11に長く身を置き続けている身としては、フレンド誘って「ちょっとあれ行こうぜー」みたいなノリをMMORPGに求めているのだが、新生FF14は仕組み上そうなりにくいのが実態だ。
4.25だかで実装のエウレカが「150人規模でテストした」とか言ってるし、FF11でいうところのアビセアに近いのだろうか。新しい遊びを提供するものであれば、LS外の繋がりの持ち方はそこに希望を持ちたいなあとは考えている。


■旅行

呉へ3年ぶりに行った。楽しかったし何年か置いてまた行くと思うのだが、「他人の運転するものでは景色を覚えにくい」「免許の類は持っていない」ことの限界点がハッキリ見えてしまったのが今年の旅行だった。レンタサイクル利用で移動範囲は大幅に拡大したもののチャリは山の多い港町に向かず、坂+長距離であることから断念した箇所がいくつかある。
写真を撮りまくる身としては歩きが最強なのだが距離は稼げないし、これ以上を目指すとなると自動二輪を取らなければいけないだろうか…と悩んではいる。どうするかは未定。
来年は行けるようなら本土復帰50周年を迎える小笠原を予定。あとはアニメ版BEATLESS放映終了のタイミングを狙ってマチアソビも。


■その他

良いこととしては、幾人かから美味しいお店に誘って頂く機会が去年より増えた。大変ありがたい話で、そのように考えてくれる相手方との関係は大切にして行きたい。

一方良くないこととして、30年近く前に左腕の橈骨尺骨を折った際に痛めた神経が歳のせいか、いよいよ日常生活に影響を及ぼし始めた年でもあった。暑さ寒さ関係なく、手首の曲がりがちょいちょい悪くなることがままある。怪我した以上これは仕方がないので、悪化させすぎないよう付き合うしかない。折ってからでは遅いが骨折はしないのが一番だ。

仕事面では、しばらく落ち着いていた「するべき事務処理が出来ていない」ことで怒ることが非常に増えた。面倒なので怒りたくないがそうせざるを得ないことが増えた。愚痴っても進まないのでそれなりに手は打ってあり評価もされてはいるので、多分来年は何らかの形で改善はしていくものと思う。

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自分個人の来年の展望は今年の延長線上だと思っている。独り身だしコントロールはしやすい方の筈だし。それよりも最近は周囲の変化が大きく、自分も周りも含めた全体で見るとかなり色々変わってくる時期に、今年辺りから差し掛かっているよなあとは実感しているところだ。
それぞれ相応に対処し、なんとか乗っかっていきたい2018年。出来れば、良いニュースが少しでも舞い込んで来ますように。