前進をもたらす一筋の光


普段カクヨムなど自主投稿小説の類はあまり読まないが、籘真先生がカクヨムに作品を投稿しており、NOVEL 0の「大人が読みたいエンタメ小説コンテスト」にも応募ということで読みに行くなどしている。


好きな作家さんを挙げなさいと言われれば、即座に何人かは答えることが出来る。その中の1人に籘真先生がいる。
作家さん毎に好きな理由は違うけれど、籘真先生の場合は世界観や物語進行の根幹を成す部分で局所的に響く何かが毎回必ずある。物語の舞台が変わっても、登場人物が違えども、それを読んでいるウチ自身の(考え事などの)環境が変われどもだ。物語の魅力はそれが媒体を通じて受け手の人生に影響を与える点にあるが、これのヒット率が籘真先生の場合半端ではなく、本当に不思議なくらいよく当たる。それも最も適切なタイミングで。

何か考え込んだり解決の糸口が見つからない時、ウチの場合は考えつつも谷間に落ちないよう防衛手段を取る。しかし防戦一方過ぎて原因を自分で絞り込めていないことが多い。あまり深刻ではないもののそれなりに考えることが今もまたある中で、そこまで深刻ではないから「こっちかな…」くらいまでは持って行けつつ決定打にかけていたところへ、一気に光明を見出せるようなことが「やっぱり今回もあった」のだ。
こういうことがあるから物語に触れることが面白いのであり、特定の作家さんを追いかけ続けるのだと思う。

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特にオチもないが、この物語に触れたことで自分の中で前進があったという備忘録として、ここに刻む。
忘れそうになったら読み返すために。